極く最近のこと「人生100歳(年)時代」の語が新聞をはじめ諸所で現れはじめている。人間の寿命の進化に拠るところだ。
 「時代」は刻々と変化を遂げ近年はその速度も早くなっている。
 曽つては考えられなかった「高齢化社会」出現に対応すべく、当時「立教大学」に在職されていた立花隆先生をはじめ幾人かの先生方が、50歳以上の社会人を対象に「学び直し」の機会を提供、再び社会への還元の一助にと、本科1年間、その上に専攻科1年間の開学の機会を設定された。2008年4月から始まったので既に10年を経過する。

 これまで日本中の大学が社会人に対し、多様な講義科目を設け大学を開放しているが、何れも短期間である。立教のRSSC(立教セカンドステージ大学)に匹敵する開学は世界的にも珍しいこと、初めてのことらしい。「アメリカ」からも問い合わせがあったと、仄聞したほどである。

 私事になるが、私は、その開学の年に「一期生」の一人として入学させて頂いた。まさに半世紀ぶりの「学生生活」を体験、レポートなどで苦労はあるものの、多彩な学友たちとの交わりをはじめ、想定外の「充実の日々」となる。而も10年を経た今日に至るまでその延長線上にある「一期生会」「読書会」「勉強会」「寺子屋(書道の会)」等、RSSC開学に席を温める機を得たことが起点となりこのような拡がりを持つ日々に在る。晩年に及び「多大な幸を享受」させて頂き、只々「感謝」である。

 追 RSSC関係の「会」はここに挙げ切れないほど多くの会が現存している。

                            一期生 木村静枝

ー挿入写真のキャプションはこちら(左上から順番)ー
写真① 出願の際からお世話になった坪野谷先生
写真② 総長室で大橋総長の作品に触れる
写真③ 本科修了式 総代として修了證書を授与される
写真④ 修了證書を手に記念撮影
写真⑤ 公開講演会で立花隆先生に花束を贈呈
写真⑥ 立花隆先生と記念撮影
写真⑦ 栂池自然園を歩く
写真⑧ 読書会代表として会を主催、もうすぐ100冊目
写真⑨ 近藤さんを訪ねて柏市へ
写真⑩ 一期生会忘年会(2018年)