立教の校庭の中心に通称「4丁目」と言う場所がある。入学式の日にベンチにポツンと3人の方が居た。私が声を掛け、第一学食に誘った。原田さん、近藤さん、椎橋さんである。自己紹介は池袋西口の「やるき茶屋」で。綺麗と言い難い店だが、奥に20人位の部屋があり、「今後、ここに皆を誘おう」と。立花隆先生など、大教室での授業がある日は毎週。多い時は30人、大半の一期生の親密度は深まった。
――以下はいささか自己顕示的話題で恐縮だが、旅、見学などが中心になる。
2月に私が「卒業記念旅行」を企画。新潟県の豪雪地「魚沼市」が私の郷里である。観光やまちづくりにと不肖私は「魚沼特使」を拝命していたこともあり、『雪見の越後の旅』と銘打った。坪野谷先生、後藤先生も参加され、大型バスはギューギュー詰めの43名。所が「雪見」と詠ったのに、珍しく少雪。やむを得ず「八海山頂」にロ-プウエーで登頂。皆、雪山の光景に大喜び。
その後、歌人「宮柊二記念館」に、夕食は餅料理等を食す。その年に結婚した男性に水をぶっかける奇祭「雪中花水祝い」を見学。「大湯温泉」に宿泊。大いに飲み、歌う。翌日は清酒「緑川」の工場見学。蕎麦づくりや藁細工にも挑戦、茅ぶきの旧家の囲炉裏で昔話を聞き、帰京。
2年後に魚沼の『秘湯・栃尾又温泉』へ。今度は3米の豪雪にびっくりで雪見風呂。22名が参加。「国際雪合戦」に選手としても参加。翌日、小千谷錦鯉館を訪ね、へぎ蕎麦を賞味。寺泊魚市場、良寛記念館、弥彦神社、金物の三条を見学して帰京。
その3年後の夏、魚沼を『山楽会』で3回目の訪問。魚野川の簗にて「鮎」を食べ、「奥只見」の山小屋泊。「三条の滝」経由「温泉小屋」泊。「尾瀬ヶ原」をルンルンと歩く。
1期生は「清泉寮」行は冬も含め、ほぼ毎年。各人の郷里や自宅周辺の名所訪問等も実施。白井さんが活躍した上野原市や松山市・広島市・甲府市・高山市・栃木市・佐倉市・川越市、志木市、横須賀市、南伊豆などを。また、平林寺、大山詣、交通博物館、日本航空、世田谷線沿線、都内の文学館なども。小生も町田市在住なので、「武相荘(白洲次郎記念館)」、「玉川学園校内見学」、「国際版画美術館」を案内。
この10年間、語りつくせないが、1期生会は「講演会」、「読書会」、「山楽会」など、常日頃、真摯に有意義に研鑽していることも併せてご報告させて頂きます。
1期生 櫻井 洋三
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